家の外壁塗装に異変を見つけたとき、DIYで補修しようと試みる人も多いですよね。実際に自分で材料を集めてできる補修方法もありますが、DIYによってかえって状態を悪化させる可能性もあるため、注意が必要です。本記事では、実際に外壁塗装を補修する時の流れや注意点、そして自分でできる範囲と業者へ頼むべき目安についてご紹介します。

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外壁補修の手順とは

ここでは外壁塗装の一般的な流れを、簡単にご紹介します。

高圧洗浄

まずは補修箇所の洗浄から始めます。汚れが残っていると塗装が剥がれる原因になるため、高圧洗浄機を使ってしっかりと汚れを落としましょう。また、背丈だけで届かない場所を補修する場合は、脚立などを倒れないように設置したり、場合によっては足場を組んだりする必要があります。

養生

洗った部分が乾いたら、高圧洗浄機で落ちなかった汚れをサンドペーパーで磨きます。外壁の表面が平らになっているほど、塗料が密着するので、この処理は丁寧に行うことが大切です。準備が終わったら塗料を付着させたくない範囲を、ビニールテープや養生テープを使って保護します。塗料は一度付着すると落としにくいため、補修範囲以外はしっかり養生しておくことがおすすめです。

下地補修

外壁塗装の剥がれの場合は、下塗り用の塗料を、ひび割れの場合は補修材で溝を埋めます。これらの下地が乾ききってから塗装の作業に入ります。乾燥までの時間は、使う素材によって異なるため、事前に確認してください。また、ホームセンターなどではごく小さなひび割れの場合は、スプレーで簡単に補修できるグッズも販売されているので、自分で補修を考えている場合はあわせてチェックしてみてください。

塗装

塗装は仕上がりを美しくするために、二度塗りが必須になります。使うカラーによってはムラが目立ちやすくなるために、より丁寧に塗ることが大切です。塗装が完全に乾燥したら終了となりますが、こちらも使う塗料によって乾燥時間は異なるので事前にチェックしましょう。また、塗装は雨などの天候にも左右されやすいため、できる限り晴れの日を選んで作業をするのがおすすめです。

外壁補修を自分でできる範囲は

外壁を自分で補修したい場合は、DIYしても適正とされている範囲で行いましょう。その範囲は、ここでご紹介する、以下の項目に当てはまる場合になります。その範囲を超える場合は、必ず専門業者へ相談してください。

0.3mm以下のヒビ割れの外壁補修

幅が0.3mm以下のひび割れを「ヘアークラック」と呼び、自分で補修が可能です。簡単に補修できるスプレータイプのセメントや、セメントチョークがホームセンターやネット販売で購入できるので、こうした便利アイテムを使うのがおすすめです。ただし、補修した個所が繰り返しひび割れを起こしたり、広がってきたりする場合には、速やかに専門業者へ相談してください。

台などを使わず立ってできる範囲

自分の背丈以上になる高所の作業は、大変危険です。脚立などで足場を作っても、作業中にバランスを崩して、転落する恐れがあります。自分で補修をおこなう場合は、背丈で届く範囲のみにとどめておき、それ以上高い場所や作業が難しい場所についてはプロに任せたほうが安全です。

外壁補修のDIYは推奨されていない

外壁にできたひびや剥がれなどは、たいした症状に思えなくても家に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、自己判断のDIYで一時的にしのげても、状態をより悪化させる恐れもあるため、基本的には推奨されていません。塗装については、熟練の知識が必要な項目も多々あるので、一度はプロの目で診断してもらうことが大切です。

外壁は家を守る大切な部分。DIYより専門業者に補修してもらおう

外壁は家にとってとても重要な部分です。異変が起きている部分に、間違った補修をするとより状態を悪化させ、家が劣化してしまう恐れがあります。DIYは手軽で安価というメリットがありますが、今後も家を守っていくためには専門業者に依頼して、しっかりと補修することが大切です。無理に自分で補修しようとせず、プロへの依頼を検討してくださいね。