外壁のひび割れ放置は危険!補修を見極める方法は?
自宅の壁にひび割れをみつけても「そんなに大きくないし」「外からはあまり目立たないし」とりあえず大丈夫だろうと放置してはいないでしょうか。実際にほとんど害のないひび割れもありますが、中にはしっかり補修しないと、家に大きな被害をもたらす恐れのあるひび割れも存在するのです。本記事ではひび割れを放置した時のリスクと、補修するべきかの見極め方をご紹介します。
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外壁塗装のひび割れ放置によるリスク
ひび割れはさまざまな弊害を生み、家全体が劣化する原因となることもあります。外壁塗装のひび割れを放置した場合、主にどのようなリスクがあるのでしょうか。考えられるリスクを4つ解説していきます。
雨漏りで室内の壁や天井が傷む
外壁塗装のひび割れは、思っていたよりも亀裂が深く入っている場合があります。こうなると、雨水が外装まで浸透し、いずれは室内の雨漏りに繋がる可能性も。室内まで雨漏りが到達していると、家を支える木材に腐朽菌が繁殖している恐れもあり、放置が長引くと外壁が落下したり天井が抜け落ちたりする危険性が高まります。
湿気によりカビやシロアリが発生する
外壁塗装のひび割れから雨水が浸透すると、内部に湿気が溜まります。湿気はカビやシロアリの発生を誘発し、建物の劣化に繋がってしまうのです。また、カビは感染症やアレルギーを引き起こす恐れがあるため、カビが繁殖した状態の場所で暮らすのは、健康上の問題があります。見えない場所にリスクを抱えないためにも、ひび割れはしっかり補修を行うことが大切です。
建物全体の耐久性が低下する
シロアリやカビの問題も含め、外壁塗装のひび割れは酷くなると家全体の劣化や耐久性低下に繋がります。外壁塗装の下のモルタルや、さらに奥の柱部分が腐食するとどんどん家の状態は悪くなります。その結果、最悪の場合は外壁材を取り替えるための大工事が必要になることもあるのです。
建物の景観が損なわれる
小さなひび割れも、増えたり広がったりすると家が古びて見え、景観が悪くなります。「気になるなと思った頃には、予想以上にひび割れが増えていて、補修費用も高額に」なんてことは避けたいですよね。最初に見つけたひび割れが小さくても、少しでも増えていくようであればすぐに補修を検討しましょう。
外壁塗装のひび割れを補修する目安は
外壁塗装のひび割れを見つけても、これは補修するべきなのかと迷うこともありますよね。そんな場合は、まずひび割れの幅を確認してみてください。もちろんそれだけで、ひび割れの影響がどの程度なのかを判断することは難しいですが、緊急性があるかを確認する材料にはなります。
幅0.3mm程なら経過観察
幅0.3mm程のひび割れは「ヘアークラック(髪の毛のように細いひび)」と呼ばれ、放置しておいても基本的には問題はありません。もし気になるようであれば、簡易的な塗装剤を使い、自分で補修も可能です。ただし定期的に確認をして、このひび割れが増えてきたり、ひび割れの幅が広がってきたりするのであれば、必ず専門業者に相談してください。
幅0.3mmを越えたら業者に相談
幅0.3mmを超えるようなひび割れが見つかった場合は、まず業者に状態を診てもらいましょう。素人目にはそこまで深刻ではなさそうに見えても、プロの目から見たら補修が必要な場合もあります。もちろん、幅0.3mm以下でも初めてひび割れを見つけたなど、心配な場合は専門業者に相談をしてください。
幅3mmを越えたら早急に補修
幅3mmを超えるひびは、プロから見ると早急な補修が必要な状態です。もちろん1~2mm程の状態で見つけた場合も、早めに専門業者に相談をしてください。幅3mm程まで広がった外壁塗装のひび割れは、ひび割れの広がりや建物内部への影響が早い場合も多く、放置はするのは危険なので絶対にやめましょう。
外壁塗装のひび割れ補修にかかる費用
ひび割れ補修の相場は2,000円~3,000円/m程度といわれています。ですがこれは業者によっての違いはもちろん、作業場所が高所か、使う補修素材は何かなどによって変わってきます。そのため費用が心配な方は、まずは無料で診断・見積もりを出してくれる専門業者を探して、金額の相談をすることがおすすめです。
放置すると危険も潜む外壁塗装のひび割れ。見つけたら専門業者に相談を
外壁塗装のひび割れは、あまり大変な状態に見えなくても、大きなリスクが潜んでいる可能性があります。素人判断はとても危険なため、気になるひび割れを発見したらそのまま放置することはせずに、専門業者へ相談をしてください。ひび割れをしっかり補修することが、長く住む家を守る手段にもなります。