屋根の葺き替え工事とは?葺き替えで得られる4つのメリットを紹介
屋根は建物の重要な部分であり、劣化すると雨漏りなどによって柱や壁を腐食させるなど建物全体に悪影響を及ぼします。そのため、葺き替え工事のようなメンテナンス作業が必要となりますが、「屋根の葺き替え」という言葉に馴染みの無い方も多いのではないでしょうか。この記事では、屋根の葺き替え工事の概要とそのメリットについて詳しく説明します。
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屋根の葺き替え工事とは?
茅葺屋根(かやぶきやね)という言葉でも使われている「葺」という漢字には、屋根を覆うという意味があります。この言葉からも分かるように、葺き替え工事とは、古くなった屋根材を撤去して新しい屋根材を取り付けることを指し、老朽化や損傷が進んだ屋根を再び健全な状態に戻す修繕作業のことを言います。
葺き替え工事では、屋根材だけでなくその下に敷かれている防水シートや野地板を交換するのが一般的であるため、「屋根を丸ごと新しくする」と考えると分かりやすいでしょう。天候などの影響もあるため一概には言えませんが、葺き替え工事には7~10日程かかります。
葺き替え工事のメリット
屋根の葺き替え工事にはいくつかのメリットがあります。屋根を一新させることで、外観を美しく保てるだけでなく建物の耐久性をも向上させられます。建物を綺麗に、そして長く使い続けるためには、定期的にメンテナンス作業として葺き替え工事を行うことが重要です。
外観を新しくする
古くなった屋根は、風雨や紫外線の影響を受けて劣化し、見た目にも傷みが目立つようになります。このような状態の屋根は、建物全体の美しさを損ね、印象をも低下させかねません。しかし、葺き替え工事によって新しい屋根にすることで「新品」の輝きを取り戻すだけでなく、今までとは違う屋根材やデザインを選べば建物全体の外観を一新することができます。
屋根と建物の寿命を延ばす
屋根は、雨や雪、紫外線、風などの外部の気候条件から建物を守る役目を持っています。そのため、屋根が劣化すると防水性や耐久性が低下し、雨漏りや損傷のリスクが高まるため建物全体に被害を及ぼしかねません。しかし、葺き替え工事によって新しい屋根材を取り付けることでこれらの問題を解決でき、屋根だけでなく建物の寿命も延ばせます。
雨漏りを解決する
雨漏りが続く場合、屋根材の下に敷かれている防水シートや野地板に問題がある可能性があります。屋根の葺き替え工事には、屋根下地や構造の検査・補修も含まれるため、防水シートがボロボロになっていないか、野地板が腐っていないかなど細かい部分まで確認できるのが葺き替え工事の良い点です。
そうすることで、雨水が建物内部に浸入する可能性を排除できるため、雨漏りの問題を根本的に解決することができます。
耐震性を高める
屋根材の種類は、耐震性にも関係があります。例えば、瓦などの重い屋根材の場合、重心が高くなるため揺れが大きくなりますが、スレートなどの軽い屋根材を使うと重心は低くなり揺れも小さくなります。葺き替え工事では、今とは別の屋根材を選べるので、耐震性や耐久性を考慮して屋根材を選んでみるのも良いでしょう。
また、葺き替え工事の際に屋根の補修や補強も同時に行われるため、地震による損傷を最小限に抑えることができます。地震は、建物の損傷だけでなく人々の命にも直結するものなので、必要であるならば地震対策の一環として葺き替え工事行っておくのも良いですね。
まとめ
葺き替え工事をすると外観が美しくなるだけでなく、建物の寿命を延ばしたり耐震性を高めたりすることもできます。しっかりとメンテナンスされた屋根や家屋は、日々の生活の中でそこに住む人たちに快適な暮らしを提供し、万が一災害があった時には防護盾となり大切な命を守る術ともなってくれます。
葺き替え工事は、屋根以外にも家屋全体を守るのに必要なメンテナンス作業だと言えるので、必要なタイミングで定期的に行うようにしましょう。