中古住宅はどんな順番でリフォームすべき?優先度や要改修のサインも
中古住宅は新築に比べて購入費用が抑えられる反面、リフォームを視野に入れて購入する必要があります。ですが、どんな箇所をどんな順番でリフォームすればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、中古住宅のリフォームの優先度を決めるポイントや優先順位、リフォームが必要なサインについて解説していきます。
この記事を読むための時間:3分
中古住宅リフォームの優先度を決めるポイント
中古住宅リフォームにおいて、まず優先すべきは安全性です。特に昭和56年以前に建てられた家は耐震基準が現在とは異なるため、地震による倒壊の危険性が高いと考えらます。
次に考えるべきポイントは、建物を守る屋根と外壁、その次に生活に必要不可欠な水回りです。屋根や外壁は使用する材質によって15~20年、水回りは概ね15年でメンテナンスが必要になるので、最後にメンテナンスされたのはいつなのかを確認することで優先度を判断できます。
省エネ性や快適性に関わるリフォームは、安全性や健全性に関わるリフォームが済んだ後に考えましょう。
中古住宅リフォームの優先順位
中古住宅のリフォーム内容を優先すべき順に詳しくご紹介します。
耐震性・安全性の確保
まず何よりも優先すべきなのは耐震安全性の確保です。たとえ現行の耐震基準を満たしていたとしても、建物の劣化状況によって大掛かりな改修が必要な場合もあるので、まずは専門家の耐震診断を受けて住宅の状況を把握しましょう。
屋根・外壁・水回り
屋根・外壁・水回りが健全であるかどうかは、耐震性にも関わってくるため優先度は高いです。建物を守る屋根や外壁は、全体を支える梁や柱を守る役割を果たすほか、雨や風などの外的要因による劣化を防ぐ役割があります。生活に欠かせないキッチンや風呂、トイレ、洗面所などの水回り設備は、水漏れによる建物の劣化にも大きく関わる部分です。
省エネリフォーム
省エネリフォームは生活に支障をきたすものではありませんが、将来的に電気代などのコストが抑えられ、快適性も高まります。具体的には、断熱材や窓ガラスを機能性の高いものに替えたり、高効率な給湯設備に交換するなどが挙げられます。省エネリフォームは国の補助金が適用できる場合があるので、リフォームを検討する際は併せて確認することをおすすめします。
内装
天井や壁のクロスなどの内装リフォームは、後回しにしても生活に困ることはありません。また、水回り設備などのリフォームの際にはクロスを剥がす場面も出てくるので、内装リフォームを後にした方が無駄にならずに済むでしょう。
【場所別】リフォームが必要なサイン
リフォームが必要なサインを、場所別にご紹介します。
屋根
屋根材が瓦やスレートの場合、ひび割れや欠け、ずれ、破損があれば、補修や葺き替えが必要です。金属屋根の場合はサビや塗装の剥がれが補修の目安になります。いずれにしても下地材が劣化するのを食い止められれば、屋根材のみのリフォームで済むためコストが抑えられます。
外壁
外壁にひび割れや剥がれ、反りが見られる場合、下地も合わせた大掛かりなリフォームが必要かもしれません。次に確認するポイントは、塗装とシーリングの劣化です。サイディング外壁の場合、雨を弾かずに染み込んでいくようになったら塗り替えのサイン。シーリングの劣化は、シーリング自体のひび割れや、外壁との隙間の有無で判断します。
水回り
水回り設備の場合、動作不良や水漏れがあればリフォームが必要です。中古住宅を購入する際、蛇口周りのシミや床の腐食があれば水漏れの可能性が高いので、念入りに確認することをおすすめします。
中古住宅は計画的にリフォームしよう
中古住宅を購入する場合、購入前に状況をしっかり把握したうえでリフォームを視野に入れて予算を組む必要があります。直接安全性に影響を及ぼす屋根や外壁を最優先に考え、予算の範囲内でその他のリフォーム箇所を検討しましょう。