一戸建てで雨漏りが起きる原因を場所ごとに解説!対処法も紹介
雨漏りというと天井からポタポタと雨水が落ちてくるイメージがありますが、一戸建ての雨漏りが起きやすい場所は天井だけではなく、原因も様々です。雨漏りが起きやすい場所と原因を知っておくと、いざという時に対処がしやすくなります。本記事では一戸建てで雨漏りが起きる場所とその原因、対処法を解説します。
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一戸建ての雨漏りが起きる場所と原因
一戸建ての雨漏りが起きやすい場所と主な原因について解説します。
屋根
屋根からの雨漏りの主な原因は以下の4つです。
- 谷の詰まり・破損
- 棟板金の破損・変形
- 屋根材の割れ・ズレ
- 漆喰の劣化
谷の詰まり・破損
谷とは、屋根面と屋根面もしくは壁面が合わさる所で、その名の通り谷のように中央に向かって溝状になった部分のことです。雨水はこの谷に沿って流れるため、谷にゴミが溜まり詰まっていると屋根面に雨水が溢れて雨漏りすることがあります。
棟板金の破損・変形
ガルバリウム鋼板屋根やスレート屋根の場合、屋根材の接合部を板金が覆っています。この棟板金が台風や強風などで浮いたり変形したりすると、雨水が屋根材の隙間から入り込んで雨漏りになります。
屋根材の割れ・ズレ
瓦屋根やスレート屋根は、経年劣化や踏み割れ、台風時の飛来物の衝突などが原因で屋根材が割れたりズレたりすることがあります。この隙間から雨水が侵入して雨漏りが起きることがあります。
漆喰の劣化
瓦屋根の場合、瓦の間を漆喰で埋めて雨風が入らないようになっています。しかし、施工から20年以上経つと漆喰が劣化して剥がれ落ち、雨水が入り込んでしまうことがあります。
外壁
外壁からの雨漏りも、一戸建ての雨漏りで多く見られる事例です。原因は主に以下の2つが考えられます。
- ひび割れ
- コーキングの劣化
ひび割れ・反り
外壁は何度も雨に濡れて乾くことを繰り返しているうちに、ひび割れや反りなどが起きる場合があります。また、地震などによって衝撃が加わることでも外壁が割れてしまう可能性があります。これらのひび割れや変形した部分から雨水が屋内に侵入すると、壁から雨漏りが起きるのです。
コーキングの劣化
外壁に使われるサイディングは、目地などの隙間をコーキングで埋めて施行します。コーキングは紫外線や雨風によって約10年で劣化すると言われており、劣化によって生じた隙間から雨水が入り込んで雨漏りする場合があります。
ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーから雨漏りするケースも多いため、以下の主な原因が発生していないか定期的にチェックしましょう。
- 床面の劣化
- ドレンの詰まり・破損
床面の劣化
ベランダやバルコニーの床面は防水層になっており、雨漏りを防ぐ役割があります。しかし、紫外線や雨風に晒され続けることで、10~15年程度で防水シートや防水塗装が劣化して剥がれたり、ひび割れなどの変形が発生したりすることがあります。床面は基本的に水平なので、わずかなひび割れでも雨漏りに直結してしまうため、注意が必要です。
ドレンの詰まり・破損
ベランダには雨水を排水するための排水口(ドレン)が設置されていますが、ゴミなどが詰まっていると雨水が流れずに溢れ出て雨漏りに繋がる場合があります。また、経年劣化による取り合い部のひび割れも雨漏りの原因になります。
窓・サッシ
窓やサッシの周囲と外壁の隙間はコーキング材で埋められています。外壁と同じく、コーキング材の劣化が雨漏りに繋がるため、定期的な打ち直しが必要です。
雨漏りは放置せずに業者に修理を依頼しよう
一戸建ての雨漏りが発生しやすい場所は、屋根・外壁・ベランダ・バルコニー・窓・サッシです。雨漏りの原因は経年劣化や自然災害で起きやすいため、普段から雨漏りを起こさないように定期的に点検を行いましょう。また、雨漏りが発生してしまった場合、放置すると被害が拡大する恐れがあるので、すみやかに業者に修理を依頼しましょう。