雨漏りを放置すると天井が落ちる理由とは?危険な前兆や対処法を解説
「雨漏りを放っておくと天井が落ちる」という話がありますが、この話を聞いて「本当に雨漏りだけで天井が落下するの?」「少しの雨漏りなら大丈夫じゃない?」と気になる人も多いでしょう。本記事では雨漏りで天井が落ちる理由やその前兆、もしも天井が落ちてしまった際の対処法を解説します。
この記事を読むための時間:3分
雨漏りを放置すると天井が落ちる理由とは
頑丈に見える天井は、わずかな雨漏りならば耐えそうに見えます。しかし、天井は裏に空間を設けるために細い木材で吊り下げている構造であり、しっかりと固定されているわけではありません。そのため、雨漏りによって天井材が水を吸ったり、固定している釘などが錆びたりしてしまうと落下する可能性は十分にあるのです。
雨漏りで天井が落ちる4つの前兆
雨漏りが原因で天井が落ちてしまう際の落ちる前に見られる4つの前兆をご紹介します。
- 天井クロスにひび割れ・浮きが発生する
- 天井にシミ・カビが発生する
- 天井クロスがはがれてくる
- 天井材が膨らむ・下がってくる
これらの状態が見られた場合、近いうちに天井が落ちる可能性が高いので早急な対処が必要です。
天井クロスにひび割れ・浮きが発生する
天井クロスがひび割れていたり、浮いていたりする場合、雨漏りしている可能性があります。これは天井裏に漏った雨水がクロスに染み出してふやけてしまったからです。この時点では雨漏りのレベルはまだ初期程度と考えられるので、天井クロスに異変が見られた場合は雨漏りを疑い、業者に調査を依頼するなどの対処をしましょう。
天井にシミ・カビが発生する
天井のクロスに水濡れのようなシミができたり、黒いカビが生えてきたりした場合は、雨漏りしている可能性がかなり高いと言えます。天井のシミやカビは高い湿度や結露が原因の場合もありますが、雨漏りが原因だった場合は放置すると天井が落ちる最悪のパターンにつながってしまうので、業者に依頼して調査してもらうことをおすすめします。
天井クロスがはがれてくる
天井のクロスが最大限まで水を吸って劣化すると、剥がれてきます。この状態になると雨漏りも発生して壁や家具などを汚損する恐れがあるため、早急な対処が必要です。
天井材が膨らむ・下がってくる
和室や木造建築、ボード上の天井で雨漏りが発生した場合は、天井材が膨らんだり、膨張した天井が下がってきたりするケースが多く見られます。この時、天井材が水を吸って腐っている可能性もあるので、雨漏りの程度はかなり深刻と言えます。そのため、天井板が膨らんでいる、天井が下がって部屋が狭く見えるという場合は、早急に業者に調査を依頼しましょう。
雨漏りで天井が落ちた時の対処法
雨漏りによって天井が落ちてしまった際の対処法を解説します。
床にブルーシートを敷く
雨漏りによって天井が落ちてしまった場合は、雨水が広範囲に渡って落ちてくるため、バケツや鍋などでは雨水を受け止めきれません。雨水が落ちてくる範囲にブルーシートやレジャーシートを敷いて、床が濡れないようにしましょう。
業者へ修理を依頼する
一度落ちてしまった天井は、素人に直すことはできません。DIYなどの修理で表面上は直ったように見えても、内部は雨水の浸食が進んでしまい、そのまま放置すると雨漏りによる被害が広がってしまいます。すると、補修の必要がある場所が増えて修理費用が高くなることが多いので、応急処置が済んだらすぐに業者へ修理を依頼しましょう。
天井が落ちる前兆を見つけたら速やかに業者に依頼しよう
雨漏りは放置すると天井に徐々に雨水が溜まり、天井材が劣化・腐食して落ちてくる可能性があります。天井が落ちるまでの期間は、使用されている素材や破損の大きさなどによって様々で、天井が落ちる前兆があってから数日で落ちてきてしまうこともあります。そのため、天井に異変が現れたら少しのことだからと放置したり、自分で直そうとしたりせずに速やかに業者に点検・修理を依頼しましょう。
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